ウレタン系シーリングの特徴と利点: 選択の理由を解説

ウレタン系シーリングは、建築や工業用途で使用されるシーリング材の一種で、ポリウレタン樹脂を原材料に、さまざまな用途に使用できる。

以下に、ウレタン系シーリングの特徴や用途についてみていく。

ウレタン系シーリングとは

ウレタン系シーリングの主成分は、ウレタンポリマーである。ウレタン系シーリングは、ウレタン樹脂を主成分としているため、一般的に「ウレタン」と呼ばれる。ウレタン樹脂はポリウレタンとも呼ばれることもあり、柔軟性と耐久性に優れ、シーリングやコーキング材として広く使用されている。

ウレタン系シーリングには、以下の主要な成分が含まれる。

• ウレタン樹脂（ポリウレタン）
  シーリング材の主要なポリマー成分であり、耐久性と柔軟性を提供します。ウレタン樹脂は接合部分や隙間を密封し、防水性や気密性を向上させます。
• 充填材
  シーリングの弾性と密封性を高めるために、ウレタン系シーリングには充填材が含まれる。これにより、シーリングが適切に接合され、隙間が埋まる。
• 添加剤
  シーリング材の性能を向上させるために、耐候性、耐久性、粘度調整などの目的で添加剤が使用されることがある。

ウレタン系シーリングの価格は、販売元や商品によって異なる。

2023年10月時点で、モノタロウでは、ウレタンシール S700NBが1本(320mL)で679円から、モノタロウ ウレタンシーリングが1本(320mL)で1,080円から販売されている。また、楽天市場では、東郊産業のハイシーラー #1000が1成分変成ポリウレタン系のコーキング剤として、10本箱で5,830円で販売されている。

ウレタン系シーリングの特徴

ウレタン系シーリングにはこんな特徴がある。

• 耐久性
• 良好な密閉性
• 耐薬品性
• 塗装が可能

耐久性
ウレタン系シーリングは非常に耐久性があり、長期間にわたって効果を維持できる。耐候性に優れており、外部環境にも適する。

良好な密閉性
ウレタン系シーリングは、隙間やジョイントをしっかりと密閉する能力があり、気密性や防水性を向上させる。

耐薬品性
ウレタン系シーリングは、多くの一般的な化学物質に対して耐性があり、耐薬品性が高い。

塗装可能
一部のウレタン系シーリングは塗装可能で、外観や色調を調整できる。

用途

建築
ウレタン系シーリングは建築現場で広く使用される。窓枠、ドア枠、壁と床のジョイント、外壁のシーリングなど、さまざまな場所で使用され、気密性や防水性を確保する。

造船
ウレタン系シーリングは船舶の構造部品やデッキのシーリングに使用され、海水に対する耐性がある。

自動車
自動車のボディやウィンドウなどのシーリングにもウレタン系シーリングが使用される。

工業
工業施設や設備においても、ウレタン系シーリングはパイプ、タンク、設備のシーリングに利用される。

ウレタン系シーリング材とシリコン系シーリング材と変性シリコン系シーリング材の違い

ウレタン系シーリング材と変性シリコン系シーリング材の違いは、ウレタン系が耐久性が高く、密着性が高いのに対して、変性シリコン系は耐候性・塗装性に優れているという点が挙げられる。

シリコン系シーリング材は、水まわりでも使用ができる万能コーキング材だが、耐久性が低く、ウレタン系と比べて密着性に劣るという特徴がある。