掃除をする意味
部屋がゴミ屋敷になってしまった
掃除するのも面倒だし、そもそも掃除なんてしなくても生きていけるからいいや…
そこのあなた
まじめに掃除の意味を考えるべきだ。
なぜ掃除をしなければいけないのか、なんて学校の先生は教えてくれない。
なぜ掃除をするのか
掃除の目的は、汚れ、ほこり、細菌、その他の汚染物質を取り除くことにある。
- 健康維持
- 衛生環境を保つ
- 精神衛生
- 家や部屋の美観の保持
- 事故防止
定期的な掃除は、健康上の問題を引き起こす細菌や、カビの蓄積を防ぎ、健康を促進させる。
汚れはアレルギーや喘息の症状を悪化させるハウスダストや花粉などを掃除で取り除き、健康維持に役立つ。
掃除をすることで、部屋や家の中の汚れやゴミが除去され、衛生的な環境を保てる。
キッチンやバスルームなど、菌や臭いの発生しやすい場所では、定期的な掃除が必要になる。
家の中が清潔で快適な空間なら、気分よく心地いい環境にいられるので、ストレスが軽減し精神衛生上にも好ましい。
ほこりやゴミがたまっていると、部屋の印象が悪くなるだけでなく、家具や床の傷みが進んでしまうので、こまめな掃除で家や部屋の美観を保つ必要がある。
掃除をしない部屋では、転倒や事故のリスクが高まるので、床や階段など、滑りやすい場所を掃除することで、事故やケガの危険性を軽減できる。
汚れを具体的にみてみる
掃除を効率的に行うには、汚れの種類を見極めることになる。
「汚れ」と漠然と捉えないで汚れの特徴を明確にすると、汚れ落としがはかどるよ!
汚れには、以下のような種類がある。
- ほこり
- 油汚れ
- カビ
- ステイン
- 薬剤
日常的に発生する埃やハウスダストなどの微細な粒子がほこりだ。アレルギーや喘息の原因になることがあるため、定期的に取り除きたい。
キッチンやバスルームなど、水や油が多く使用される場所に発生する油汚れ。植物油や動物油、化学物質などが原因となり、しつこくて落とすのが難しい。
湿度の高い場所や、水分が溜まりやすい場所に発生する黒い斑点のカビはアレルギーや呼吸器系の疾患の原因となることがある。
血液や赤ワイン、コーヒー、ジュースなどが付着した汚れをステインと呼び、素材や種類によって、落としにくい汚れとなることがある。
塗装やDIY作業などで、落としづらい塗料や接着剤・薬剤が付着することがある。除去に特殊な方法が必要になることがある。
どんな場所を掃除していくの
場所によって汚れの種類や、汚れる程度が異なるため、掃除の方法や頻度、清掃する対象も変化する。
場所によって掃除の仕方は違うよ
掃除する場所をみていく。
- リビング
- ダイニング
- 台所
- 風呂
- 寝室
- 子供部屋
- 玄関・廊下
- 屋外
リビング・ダイニングでは、家族が集まりくつろぐので、テーブルや椅子、床が汚れやすいので掃除していく。
台所では、食品や調味料を扱い、調理器具を使用したり、食器を使ったり洗ったりするので、しつこく特殊な汚れになりやすい。シンク、コンロ、レンジフード、冷蔵庫、キャビネットなどを掃除する。
風呂では、お湯や水を使用し、水分を含む汚れが多い。シャワー、バスタブ、洗面台、床などを掃除する。
寝室は、人の出入りは少ないが、一日の3分の1を過ごすことになるため、意外と汚れている。ベッド、床、クローゼット、カーテンなどを掃除する。
子供部屋では、おもちゃを片付け、床、机、本棚などを掃除する。
玄関・廊下は、人の出入りが激しく、砂やほこり、土がたまる。玄関マット、靴箱、ドア、廊下などを掃除していく。
庭やベランダ、車庫、玄関先など、屋外は砂や風雨で汚れが激しいので、定期的に掃除していく。
掃除の効率を上げていく
掃除はできるだけ素早く終わりにしたい。
そう感じるなら、掃除の効率を上げるしかない。
頑張る量を増やすより楽にする工夫だ
だが、やみくもに掃除をするのではなく、工夫をしていく。
- 洗剤や道具を用意する
- 順番を決める
- 余計なものを片付ける
- 時間を決めて行う
- 仕事分担をする
- 習慣化する
- 諦める
掃除する場所や汚れの種類に合わせて、洗剤や道具を使い分ける。
いきなり始めようとしないで、準備しておくと素早く作業に入れるし、中断してやる気がなくなることもない。
掃除する場所や部屋の順番を決めて、一つずつ掃除していく。
複数の部屋を一度に掃除しないで、小分けにするイメージだ。
目的がはっきりするし、一度で行う掃除範囲が狭くなるので、心理的な負担が小さくなる。
掃除する前に、余計なものを片付けたりゴミや不用品を捨ててていくと、スペースができて掃除がしやすくなる。
時間を決める
掃除を一気にやろうとすると、作業時間が長くなり疲労がたまりやすいので時間を限定する。
一ヶ月に一度半日行うより、毎日10分掃除をするほうが疲労が小さく作業に慣れ、以下で説明する習慣化することも可能になる。
分担する
家族やルームメイトがいれば、掃除の仕事を分担し、一人あたりの仕事量を減らしていく。一人でやるより効率的な掃除が可能だ。
こまめにやる
掃除を定期的に行う習慣を身につけることで、汚れがたまる前に掃除ができる。
汚れは時間とともに固まり、落ちにくくなるので、こまめに行うことで汚れが落としやすくなる。
諦める
いくら頑張ってもどうしようもない汚れが中にはある。
こだわっても落ちるわけではないので、無理に粘らずに諦めて次の作業に移る。
完全に落としきれる汚ればかりではない。
洗剤の概要
掃除をスムーズに進めるには洗剤が重要な鍵を握る。
掃除用の洗剤には、以下のような種類がある。
- 界面活性剤系洗剤
- 酸性洗剤
- アルカリ性洗剤
- 漂白剤
- 粉石鹸
- 無香料洗剤
界面活性剤系洗剤は、油汚れや汚れを分解するための洗剤で、キッチンやバスルームなどに使用される。洗浄力が高く、除菌効果もあるものもあるが、人体にはよくない。
酸性洗剤は、カビや水垢などの汚れを落とすための洗剤で、バスルームやトイレなどに使用される。
アルカリ性洗剤は、油汚れや食品汚れを落とすための洗剤で、キッチンや食器、床などに使用される。
酸性の汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤、と使い分けると汚れが落ちやすい。
なお、酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜると有害な空気が発生することがあるので、混ぜないようにする、換気をするなどして対処したい。
漂白剤は除菌効果があり、トイレや洗面台などの除菌に使用される。漂白剤で色落ちする素材があるため、使用前に確認すること。
粉石鹸は、衣類の汚れ落としや、床などの掃除に使用される。石けんの成分である脂肪酸が汚れを分解する。
香料が添加されていない無香料洗剤は、アレルギーの人や匂いに敏感な人に向いている。家具やカーペットなどに使用される。
洗剤の性質や、得意な汚れを把握しておこう。
掃除道具
洗剤同様に、道具の選定も重要だ。
掃除道具には、以下のようなものがある。
- 掃除機
- モップ
- ほうき・ちりとり
- クロス・スポンジ
- ふきん・タオル
- ブラシ
- トイレ用ブラシ・クリーナー
掃除機
掃除機は床やカーペットなどの掃除に使用できて。どの家庭でもお馴染みの掃除用具だ。
ハンディタイプやスティックタイプなど形状が豊富で価格もピンからキリまで様々だ。
高級な掃除機が増えたが、すべての汚れが掃除機一つで解決できるわけでないので、掃除機のみに依存しないようしたい。
モップ
床の汚れやホコリを拭き取るモップは、床に使うのが基本だ。水拭きや乾拭き、または両方が可能なものもある。
ほうき・ちりとり
ほうき・ちりとりは、床や畳などの掃除に昔から使用されてきた基本的な掃除道具で、電源不要で屋内でも屋外を問わず使える。
木製やプラスチック製など、素材もいろいろある。
クロス・スポンジ
クロス・スポンジは、キッチンやバスルームなど、水や洗剤を使って拭く場所に使用する。
クロスは洗剤が染みこませてあり、使い捨てが基本だ。
スポンジは、水を含ませて洗剤を使って洗浄したり、洗剤が不要なメラミンスポンジのようなものもある。
ふきん・タオル
ふきん・タオルは食器やキッチン周りの掃除に使用する。
汚れを吹いたり水分を吸い取るなど、乾湿どちらでも繰り返し使えるので、多めに準備しておいて損はない。
ブラシ
タイルや浴槽など、汚れをこすり落とす場所にブラシを使用する。素材や形状がいろいろある。
トイレ用のブラシ・クリーナー
トイレの掃除には、トイレ用ブラシ・クリーナーを使用する。手で使うタイプや、フックにかけられるタイプなどがある。
掃除の悩み
掃除は面倒な作業だ。誰もが感じている掃除の悩みを具体化していく。
以下のような悩みが一般的だ。
- 汚れが落ちにくい
- 時間がかかる
- 苦手意識
- 掃除道具の手入れが面倒
- 掃除してもまた汚れる
時間がかかる
掃除をしているつもりでも、汚れが落ちなかったり、時間がかかったりする。
頑固な汚れやカビなどは、落としにくく面倒だ。
大掃除や年末年始の掃除など、一気にやる場合は、時間や手間がかかりがちで億劫になる。
苦手意識
掃除そのものが苦手で、やる気が出なかったり、疲れやストレスを感じて掃除から離れてしまう。
苦手意識のおかげで、汚れをためこみ、手抜きして汚れを加速させる。
掃除道具の掃除が面倒
掃除が終わった後に、道具の手入れが面倒だと感じる人もいる。
掃除機やモップなど掃除道具の掃除に手間がかかると感じる。
汚れてもまた汚れる
掃除をしてもすぐに汚れは戻ってしまうものだ。
普通に生活するだけで汚れがたまり、掃除が追いつかず、気が遠くなる感覚すらある。
まとめ
掃除と一口にいっても、いろんな要素が絡み合っている。
悩みの原因を漠然と考えると恐怖しか生み出さないので、原因を切り分けで具体化しいく。
そうすると「私でも何とかできるかも」という気持ちが生まれる。