サッシをピカピカに!ホコリや汚れを落としてキレイに保つ
「サッシの掃除」は、快適な住環境を維持するために欠かせない重要な作業だ。窓やドアのフレーム部分のサッシは、外部との境界を形成する大切な要素である。
サッシの美観を保つことは、家の外観の印象を左右する。さらに、清潔なサッシは室内の通気や断熱性にも影響を与え、快適な居住空間を作り出す鍵となる。
ここでは、サッシの掃除の重要性と効果的な方法について詳しく探っていく。
サッシの掃除
まず、サッシの掃除がなぜ重要なのか考えてみよう。
日常生活で、窓を開けたり閉めたり、ドアを開けたり閉めたりすると、サッシには埃や汚れ、そして時にはカビなどが蓄積していく。
これが放置されると、サッシの表面は徐々に汚れてしまい、美観が損なわれるだけでなく、サッシ自体の劣化や機能低下の原因となる。
湿気の多い季節や汚れがたまりやすい場所では、こまめなサッシの掃除が不可欠となる。
サッシとは
そもそも、「サッシ」とは何なのか。
「サッシ」とは、窓枠や建具に使用される建材のことで、英語では「sash」とも呼ばれる。また、窓枠を組み込んだ窓そのものも一般的に「サッシ窓」と呼ばれ、英語では「Sash window」となる。特に「Sash window」という言葉は、上下に動かすことができる窓(ギロチン窓)を指すことが多い。
サッシは材質によっていくつかの種類がある。アルミ製のもの(アルミサッシ)、木製、プラスチック製、複合材料製などがある。
アルミサッシは加工が容易で広く使われており、日本ではシェアの9割、中国では7割を占めている。ただし、アルミサッシは熱伝導率が高く、断熱性能が低いため、暖房や冷房の際に熱交換が起こり、住宅のエネルギー効率の低下が懸念され、アメリカなど一部の地域では使用制限がある。
日本では安価で加工が簡単なアルミサッシが主流となっているが、近年は結露の防止や保温性を重視した素材へのシフトが進んでいる。樹脂製やアルミと樹脂の複合素材を使ったサッシが増えており、アルミと樹脂を組み合わせた「熱遮断サッシ」も存在するが、まだ主流にはなっていない。
サッシの防火性能に関しては、以前は溶けてガラスが抜け落ちるリスクがあったが、耐火性や断熱性に優れる木製サッシの利用が見直されている。また、省エネ建材等級制度により、サッシの断熱性能に対する表示や評価が行われている。
アルミサッシの主要な製造拠点は、YKK AP・三協立山アルミ・旧新日軽(現: LIXIL)が、中心的な拠点を富山県に集中させているが、豊富な水資源のある環境によるものと思われる。
サッシの掃除メリット
サッシの掃除は、以下のようなメリットをもたらす。
サッシが清潔な状態を保てば、清潔で美しい住まいの外観を保ち続けることができる。これにより、住宅全体の印象が向上し、周囲の人々にも良い印象を与えることができる。
サッシにたまったほこりやゴミが通気口をふさいでしまい、効率的な換気が妨げられる。定期的な掃除によって通気性を確保できる。これにより、室内の空気を、新鮮かつ健康的な状態に保つことができる。
サッシが汚れていると、隙間から熱や冷気が漏れてしまうことがあります。定期的な掃除によって断熱性を高め、エネルギーの節約に寄与する。快適な室温を保ちつつ、エネルギー費用を抑えることができる。
サッシは外部環境からの影響を受けるため、定期的なケアが必要になる。掃除を怠ると、汚れや腐食が進み、サッシの寿命が縮まる可能性がある。適切なメンテナンスを行うことで、サッシの寿命を延ばすことが可能だ。
サッシを掃除する方法
では、実際にサッシの掃除をする際の方法を見ていく。
サッシの素材や汚れの状態によって適切な方法は異なるが、一般的な流れを以下に示していく。
- 用具の準備
-
サッシ専用のクリーナー、中性洗剤、柔らかいブラシ、ペーパータオル、クロスなどを用意する。ただし、使用するクリーナーは窓やドアの素材に合ったものを選ぶ。
マーナ(marna) サッシブラシ ブラシカバー付き
https://amzn.to/3YH7UBf
レック セスキの激落ちくん 密着泡スプレー 洗剤 400ml
https://amzn.to/3E2oSAz
- ほこりやゴミの除去
-
まずは、サッシの表面にたまったほこりやゴミをブラシなどで軽く払い落とす。隅々まで丁寧に行うこと。
サッシの掃除は、まず乾いた状態で行う。乾いた状態で掃除を行うことにより、汚れやほこりがしっかり取れる。水を使用しなければ、水が窓枠にしみ込むことによる損傷や劣化を防ぐことができる。
逆にいきなり水分を使うと、汚れが水分を含み、ドロドロになりよけい取れにくくなる。乾いた状態で取れる汚れは取ってしまった後に水分を使用すると掃除の効率がいい。 - 汚れ落とし
-
中性洗剤を適量水に混ぜた液を作り、柔らかいクロスに含ませてサッシの表面を拭く。特に汚れのひどい部分には少し力を入れて掃除するが、傷つけないよう注意する。
- ガラスの掃除
-
サッシにガラスがある場合は、窓用のガラスクリーナーを使ってガラス面をきれいにする。きれいなガラスは室内の明るさを保ち、清潔感を演出する。
- 仕上げ
-
掃除を終えたら、拭き取り用のクロスやペーパータオルで水分や残留のクリーナーをしっかりと拭き取る。これによってサッシの表面をピカピカに仕上げていく。
季節ごとや気温の変化に合わせて、サッシの状態をよくチェックし、必要に応じて掃除を行っていこう。
サッシのメンテナンス方法
サッシのメンテナンス方法について説明する。
丁寧なメンテナンスがなされていれば掃除も楽になる。
- 表面の清掃
-
砂やほこりをていねいに取り除く。隅の清掃には歯ブラシが便利だ。不要になったものでいい。
ブラシを使って汚れをかき出してから掃除機で吸っても良い。 - 汚れを拭き取る
-
柔らかい布やスポンジを水で湿らせ、全体の汚れを拭き取る。サッシレールにたまった汚れをブラシや歯ブラシで取り除く。汚れがひどい場合は、専用のクリーナーや洗剤を使用して洗浄する。
オイルメンテナンス(木製サッシの場合)
木製サッシの場合、定期的なオイルメンテナンスが必要だ。
- ゴミやホコリを乾いた状態で取り除く
-
ドライな状態でまずよけいなゴミを取り除いておく。
- 木製サッシ用オイルを塗る
-
木製サッシ用のオイルを使い、窓枠全体に塗布する。オイルを均等に塗り広げ、木材に浸透させる。
木材にオイルを浸透させることで耐久性を保つ。
メンテナンスは定期的に行っていこう。
注意点
最後に、サッシ掃除の注意点をいくつか挙げておく。
サッシの素材によって適切なクリーナーが異なります。アルミサッシ、木製サッシ、プラスチックサッシなど、素材に応じたクリーナーを選ぶことだ。
サッシの素材や塗装を傷つけないように注意して掃除を行う。無理に汚れを落とそうと力をいれて擦らないこと。変色しやすい強酸性や強アルカリ性の洗剤は避けるのがおすすめだ。
掃除中は高所作業になることがあるため、安全対策を怠らないようにする。できない場合は無理をしないことだ。
以上のポイントに気をつけながら、定期的なサッシの掃除を行うことで、美しい外観と快適な住環境を維持していこう。日常のちょっとした努力が、住まいの価値を高め、快適な生活を実現する。