クエン酸で掃除が楽に!環境にやさしく節約エコ掃除!
掃除といえば洗剤の存在は欠かせないが、環境にやさしい方法で効果的に掃除を行いたいと考える人が増えている。そこで注目されているのが、自然由来のクエン酸を使った掃除方法だ。
クエン酸には様々な特性が備わっており、一般的な洗剤や化学薬品にはない利点が数多くある。
本記事では、クエン酸を活用した掃除のメリットについて紹介していく。環境への配慮と高い掃除効果を両立させるクエン酸の魅力について、詳しく探っていこう。
クエン酸
クエン酸は、柑橘類などに含まれる有機化合物で、爽やかな酸味を持つことから食品添加物として使用されている。また、クエン酸には、疲労回復や筋肉痛の防止、乳酸の分解などの効果があるとされている。
クエン酸は粉のまま振りかけてこすり洗いをしたり、水に溶かしてスプレーにしたりして使用できる。
クエン酸は、食品から作られた成分であり、安全性が高いため、無害である。食品安全委員会によると、クエン酸は様々な動物種で無毒性量が高いことが示されている。また、クエン酸を使用した掃除方法は環境にやさしいエコ洗剤であり、汚れを落とす上で効果があるため、安心して使用できる。
モノタロウやアスクルなどの通販サイトには、掃除用クエン酸が販売されている。価格は、粉末タイプで1kgあたり1,000円前後から販売されているものが多い。
クエン酸は酸性の性質を持つため、カルシウムを溶かしたり、アルカリ性の汚れを分解する働きがある。
安全な洗剤である重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性で、酸性の汚れには強いが、アルカリ性の汚れには弱い。クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れを落としやすい。
重曹やセスキ炭酸ソーダに加えて、クエン酸を掃除用に揃えておくと、酸性・アルカリ性どちらの汚れにも対応できる。
クエン酸を使った掃除
クエン酸を使った掃除には、以下のようなものがある。
クエン酸スプレーを作る
粉末のクエン酸を水で溶かし、スプレーボトルに入れて使います。汚れに直接吹きかけることができる。
クエン酸ペーストを作る
クエン酸の量に対して混ぜる水の量を少なくしてペースト状にしたもの。頑固な汚れを落としやすくなる。
食洗機の水垢を落とす
粉末状のクエン酸を洗剤投入口に入れ、運転を開始します。
キッチン掃除
シンク周りの水アカや油汚れを落とすために、クエン酸スプレーを使って拭き掃除をします。
洗面所掃除
クエン酸スプレーを使って、洗面台や鏡の汚れを落とします。
トイレ掃除
クエン酸スプレーを使って、トイレの水垢を落とすことができます。
クエン酸を使った掃除の効果
クエン酸を使った掃除は、以下のような効果がある。
クエン酸は酸性の性質を持っており、アルカリ性の汚れに対して効果がある。
トイレの水垢や石鹸カスなどの頑固な汚れには効果的だ。クエン酸は洗浄力が高く、水垢や尿石などのアルカリ性の汚れに強く、分解して取り除くことができる。
また、クエン酸は消臭効果がある。クエン酸は嫌なニオイを中和する効果があり、トイレの消臭にも効果的だ。殺菌効果もあり、クエン酸の酸性の性質により、菌の繁殖を抑えることができる。イレなどの衛生面を保つためにも有効だ。
クエン酸を使ったトイレ掃除
誰もが嫌になるのがトイレ掃除だ。
トイレは毎日使用する場所であるため、汚れが溜まりやすく、こまめな掃除が必要になる。しかも、汚れの性質が強く落としにくい。
トイレの便器内部や隅など、手の届きにくい場所が多く面倒くさい。
トイレを使用した後、多くの水を流す人が多いため、便器から水があふれ、床の掃除まで必要になる。汚れは放置すると、落としにくくなり、掃除がますます大変になる。
そこで、トイレ掃除にクエン酸を使っていく。
クエン酸は無害だから、有害な薬品を吸い込むんじゃ…などの気後れすることなく、掃除に取りかかれる。クエン酸は酸性だから、水アカや尿石などのアルカリ性の汚れを落とすのに効果的。そのため、トイレ掃除にも最適だ。
クエン酸を使ったトイレ掃除の手順は以下の通りだ。
- クエン酸スプレーを作る:クエン酸を水で溶かし、スプレーボトルに入れる。
- 便器内側にスプレーする:便器内側にクエン酸スプレーを吹きかける。便器の水を抜いた状態で行うと効果的。
- ノズル周りを掃除する:クエン酸スプレーをノズル周りに吹きかけ、歯ブラシなどで汚れを落とす。
- 便座裏の黄ばみを落とす:便座裏の黄ばみを落とすために、クエン酸スプレーを吹きかけ、歯ブラシなどで汚れを落とす。
- 便器の外側を拭く:便器の外側をクエン酸スプレーで拭き取る。
- 便器の水垢を落とす:便器の水垢を落とすために、クエン酸スプレーを吹きかけ、ブラシでこする。
- 便器を流す:最後に、便器を流して終了。
クエン酸でキッチン掃除
人体や食品に無害なクエン酸は、汚れの酷くなりがちなキッチン掃除に最適だ。
食品を扱う場所だから、人体に無害なクエン酸で掃除するのが賢い。
クエン酸を使ったキッチン掃除の手順は以下の通りだ。
クエン酸を水に溶かしてスプレーボトルに入れる
シンク周りに吹きかける
しばらく放置する
スポンジでこする
水で洗い流す
と、いたって単純なものである。
クエン酸を使用する前に、素材に合わせた使用方法を確認しておこう。
クエン酸の食用と掃除用の違い
クエン酸の食用と掃除用で異なる点がある。
食用クエン酸は、食品衛生法の基準を満たして製造されたもので、人間が飲食することを前提としている。無色無臭で、レモンや柑橘類に含まれる酸味成分であるクエン酸を精製したもので、疲労回復やミネラルの吸収、美肌、代謝アップなど、体の調子を整えるサポートをしてくれることでもうおなじみだ。
掃除用クエン酸は、人間が飲食することを前提としていない。食用より粒が大きく、掃除で効果を発揮しやすいように作られている。
掃除用のクエン酸には毒性がないが、飲食用としてはおすすめできない。逆に、食用クエン酸は掃除に使っても問題もないが、せっかくの食用を掃除に使うのにはもったいないだけ、ということになる。