掃除に使えるセスキ炭酸ソーダは重曹とどう違うのか
掃除に使えるセスキ炭酸ソーダ。
洗剤として、セスキ炭酸ソーダが販売されているのをみかける。
ここでは、セスキ炭酸ソーダがどんな成分なのかをみていく。
セスキ炭酸ソーダ洗剤
セスキ炭酸ソーダは、硬水を軟化させて洗浄性能を向上させる働きがあり、洗濯用洗剤の成分として使用されることがある。
一部の洗剤の成分として、マイルドなアルカリとして使用されることもある。
セスキ炭酸ソーダを含む洗剤は、硬水の影響を打ち消すのに役立つ能力から、「硬水用洗剤」または「軟水化洗剤」と表示されることがある。
硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含み、洗剤の泡立ちや繊維への浸透力を低下させ、洗剤の洗浄性能を阻害する可能性がある。
セスキ炭酸ソーダは、これらのミネラルを中和し、洗剤の洗浄力を向上させる働きがある。
また、セスキ炭酸ソーダは軟水化作用に加え、弱アルカリ性でもあるため、繊維の汚れを分解して落とす働きがある。
水酸化ナトリウムや漂白剤などの洗剤ほど強いアルカリではないため、人体に悪影響がなく、デリケートな生地や色に使用するのに適したマイルドな洗剤、とされている。
セスキ炭酸ソーダとパッケージに記載されていても、その洗剤が、セスキ炭酸ソーダだけで構成されているとは限らない。洗剤の正確な配合は、ブランドや種類によって異なる場合があることに注意して購入するべきだろう。
セスキ炭酸ソーダは有害か
セスキ炭酸ソーダは安全であり、化学的に不活性であり、人体に害を与えることはない。
ただし、大量に摂取した場合や皮膚に接触した場合、一部の人にはアレルギー反応が起こる可能性はある。
また、セスキ炭酸ソーダは弱いアルカリ性を持つため、高濃度のセスキ炭酸ソーダ水溶液が皮膚や目に直接接触すると、刺激や炎症を引き起こす可能性がある。
そのため、使用方法については製品ラベルや製造元の指示に従うことが重要だ。
一般的には、適切な使用方法でセスキ炭酸ソーダを使用する限り、人体への有害性は少ないとされている。
重曹とセスキ炭酸ソーダの違い
重曹も洗剤として販売されているが、重曹とセスキ炭酸ソーダにはどんな違いがあるのか。
重曹とセスキ炭酸ソーダは、どちらも炭酸水素ナトリウムの一種で似ている。その化学組成や性質にはいくつかの違いがある。
重曹は、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素塩として知られ、化学式はNaHCO3です。白色の結晶性の粉末で、料理やお菓子作り、医薬品や洗剤などによく使われる。重曹は酸と反応して炭酸ガスを発生させるので、お菓子作りや制酸剤に役立つ。また、穏やかな研磨剤でもあり、洗剤や消臭剤としても安全に使用できる。
セスキ炭酸ソーダは、トロナとも呼ばれ、化学式はNa2CO3-NaHCO3-2H2O。天然鉱物の一種で、世界各地に鉱床がある。セスキ炭酸ソーダは白色の結晶性の粉末で、ガラスの製造や洗剤などの工業用途に使用されている。また、一部の洗剤に弱アルカリとして使用されている。
重曹とセスキ炭酸ソーダの主な違いは、その化学組成にある。重曹は炭酸水素ナトリウムのみを含むが、セスキ炭酸ソーダは炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水の混合物を含んでいる。また、セスキ炭酸ソーダは重曹に比べて水に溶けにくく、料理やお菓子作りに使われない。
少量で試す
セスキ炭酸ソーダといっても、ブランドや種類によって配合が異なる。他の洗剤と同様、注意書きをよく読み、大きな規模で使用する前に、目立たない小さな部分でテストすることが重要だ。